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末広橋梁を訪ねる [鉄道(貨物)]

休暇を利用して三重県四日市市にある末広橋梁へと行ってきました。
場所はこちら。
実はここに来たのは今回が初めてです。この橋梁は貨物線(四日市港線の四日市-四日市港)の千歳運河に架かる橋梁で、現役では最古の鉄道可動橋です。1931年(昭和6年)に作成されました。大型船が航行出来るよう、一部ガーター橋が可動できるようになっています。2009年(平成21年)2月に経済産業省から近代化産業遺産に指定されています。

手前の本屋北踏切から末広橋梁を撮影。貨物列車が走るときだけ橋が降りるので通常は上がった状態ですが、休日は降りたままのようです。

橋の手前には信号機らしきものがありますが、消灯しています。

水害から守るため運河に通じる道路・鉄道や運河に面した倉庫のシャッターは全て防潮壁が設置されています。

こちらが末広橋梁。駅前の観光案内にも記載されています。

対岸にもやはり防潮壁が設置されています。
貨物が通過する10分ほど前になると作業員がやってきて橋を降ろす作業を行います。完全に降りるまで5分弱。その間は警報器が鳴ります。

四日市方面から四日市港へ向かうセメント列車がゆっくりとやってきます。ここを通る貨物列車はセメント列車のみで太平洋セメント工場のある三岐鉄道の東藤原と四日市港との間を1日5往復運転します。

そのまま末広橋梁を渡っていきます。

渡り終わったところで貨物の入れ換え作業を行い10分くらいしてすぐに四日市方面へと向かう貨物がやってきます。通過後しばらくして作業員がやってきて橋を上げる作業(平日のみ)を行い終了。

末広橋梁の南側には臨港通りが通っており、臨港橋という橋が架かっています。こちらも船が通るときは通行止めにして橋を回旋させるようです。

そのため運河の方にも信号機が付いています。

道路には踏切があって、橋が可動するときは遮断機が下りる仕組みです。

臨港通りと交差する四日市港線。踏切には信号が付いています。通る車は一時停止しません。

その踏切付近から。奥の方に左に曲がる線路が末広橋梁へと続きます。
さて、対岸の方はどんな作業なのか。昼過ぎに今度は対岸の方に行って見ることにしました。
貨物到着10分ほど前に可動橋が降ろされます。作業員がこちらにやってきて転轍機の点検を行い、この踏切にある小屋で待機します。

DD51-889号機に牽引されたセメント列車がやってきました。

この四日市港線を跨ぐ倉庫や会社は遮断機がなく、手前の回転灯が作動すると同時に警報が鳴ります。

踏切を渡りきったところで停止し、機関車が切り離されます。作業員が手動で転轍機を操作しポイントを切り替えます。

踏切の遮断機が降り、牽引してきた機関車が戻ってきます。

橋梁手前でストップし、こちらも転轍機を切り替えます。

すぐさま荷主の太平洋セメントからの入換機に牽引されたセメント列車がやってきます。

合流地点で停止し、待避していたDD51が連結されます。

この間、踏切は降りっぱなしです。機関車が切り離されます。

DD51に連結されたセメント列車はすぐさま四日市へと出発します。

太平洋セメントの入換機DD452がやってきて転線します。

四日市からやってきたセメント列車につなぎ替えられ、工場へと向かいます。

この末広橋梁へはJR四日市駅から歩いて15分ほど歩いたところにあります。近鉄線の新正駅からも同じくらいかかります。四日市と近鉄四日市にはレンタサイクルが有り、自転車を借りれば移動が容易です。
※2020.9.07 地図リンク切れによりマピオン社のURLに変更。
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