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常磐線不通区間に乗車(前編) [鉄道(JR東日本)]

東日本大震災の影響で常磐線は現在竜田-小高間と、相馬-浜吉田間が不通となっています。この区間は代行バスが走っています。この不通となっている区間を含めいわき-仙台間を乗車してみました。

昨日常磐線を利用していわきまでやってきました。今日はここからスタート。

駅の案内板には原ノ町・仙台の文字は無く、竜田方面と表記されています。

竜田行き普通電車が到着。ここで暫く停車。

竜田行きの文字。

E531系は常磐線の竜田から上野東京ライン品川までと、水戸線と運用範囲が広いです。ドア上にある東京や千葉にある家電量販店「ビックカメラ」の広告が遠く離れたいわきや竜田でも見られるのはなんとなく不思議な感じです。停車駅案内は竜田から品川まで掲載。(震災以前は相馬まで表示されていたと思います。)
後続の普通電車と特急電車との接続をとり、次第に車内に人が増えてきます。しかし草野と四ツ倉で半分ほどが降りていき、車内はガラガラです。

久ノ浜付近では太平洋沿いに走ります。

二つの煙突は広野火力発電所。

広野駅。正面にちょこんと商業ビルが建っています。発車メロディーが採用されていました。

竜田に到着。この先は帰宅困難区域になるため、当面はここが上野方の終点です。

駅構内は2面3線ですが、3番線のみを利用しています。ホームとの間2箇所に渡り通路を設けて、奥の跨線橋は使用停止になっています。

駅舎内には線量計が設置されています。

駅前には代行バスが待機。この日は2台体制。運転手の他に乗務員が乗車します。竜田-原ノ町間の代行バスは1日2便。途中小高駅のみ停車。乗務員より、トイレは付いていますが緊急時のみ使用のため、駅にあるトイレで用を済ませて欲しいとのこと。走行中は窓を絶対に開けないこと。走行中はシートベルトの着用を…とお願い放送がされました。

遠く福島第二原子力発電所の煙突が見えます。

富岡町にやってくると国道6号線沿線には多くの店が見えてきます。こちらの建物は東京電力エネルギー館というようです。

いよいよ帰還困難区域へと入ります。

所々に見られる黒い袋。除染土と思われますが。

国道6号線からの分かれ道は通行止め。家の前にはバリケードが設けられています。

この辺りの線量計は1.227μSv/hを表示していました。環境省では追加被ばく線量年間1mSv、1時間当たりの線量は0.23μSv/h以下と考えられています。およそ5倍強の値ですからまだまだ生活できる状態ではありません。

小高駅に到着。予定より5分早着。時間まで待機していました。小高-原ノ町間は南相馬市の避難指示解除準備区域と居住制限区域が7月12日より解除がされたと同時に電車の運行が開始されました。

駅前の線量計は0.144μSv/h。

駅前から延びる道路。閑散としています。相馬行きの電車が到着するまで1時間。特にすること無く駅で待機。駅員は常駐しています。

駅舎内にも線量計が設置。大体0.14~0.15μSv/hの値を指します。

1番線ホームは全体的に整備されています。

701系が到着。新地駅までは水戸支社の管轄ですが、支社内の電車が使えないので、仙台支社から701系を3本借りています。所属表記は「水カツ」。原ノ町に停車していた415系1500代でも使えればよかったのでしょうけど、4両では過剰輸送だったのかも。結局廃車されてしまいましたが。

今のところ中線を折り返しとして使用しているため、2両分だけ仮設ホームが出来ています。後ろの跨線橋は使用できません。電車は車掌も乗務するツーマン運転です。この電車で相馬まで向かいます。
竜田-原ノ町の代行バスですが電車との接続は竜田と原ノ町のみです。乗車券で利用される方はご注意を。
※2016.7.25 修正
※2016.7.30 修正
※2016.10.04 修正

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