2020年3月に常磐線が全線復旧したので、乗りに行って来ました。長いので2回に分けて紹介します。

上野駅。およそ9年ぶりにひたち号の仙台行きが表示されるようになりました。当時はスーパーひたちで651系が使用されていましたが、今はE657系に変わりました。震災前は下り3本(さらに1本はいわき発)、上り4本でしたが、今年3月のダイヤ改正から3往復設定されました。
富岡から順に紹介しますが行程上、上野→浪江→大野→双葉→富岡→夜ノ森の順で電車に乗っていました。
●富岡

2面3線の構造で、復旧時は3番線のみ使用していました。全線復旧後はこの3番線が一時的に使用停止になり、駅舎のある1番線が下り、2番線が上りとなっています。3番線の線路は今両端が繋がっていません。

将来的にはまた復旧するのかもですが。所々バラストが撤去されています。

駅構内にある線量計0.066~0.070μSv/hを表示していました。

3番線ホームには651系が運用に入っていたときの乗車目標が残されていました。

海側は道路を建設中で、構内を跨ぐ架道橋はまだ通行できません。
以前は駅員がいたのですが、今はいません。
●夜ノ森
富岡-浪江間で復旧した区間としては特急列車が唯一通過します。ホームは5両編成が入れる長さに改修(かさ上げ)されています。

行き違いの出来る1面2線の構造。これは震災前と変わらず。なお、富岡-浪江間ではこの駅だけ交換が可能となりました。

斜面は一部コンクリートが吹き付けられています。ツツジが植えられていたのですが、ほぼ伐採されてしまったようです。

復旧と共に浪江まで交通系ICカードが利用できるようになりました。因みに無人駅です。

駅構内の線量は0.180μSv/h前後を表示。

まずは西口から。こちらは駅前を通る道路を挟んで反対側では駅前広場を造るようです。元々震災前はこちらには出口はありませんでした。

道路の線路側にはサクラが植えられています。長いこと手を付けていないせいかあれています。

撮影地点1
仙台側にある架道橋を渡り東側(国道6号線方面)へ。こちらは通行できるエリアは限られており、今いる道路の左右に行ける道はバリケードがされています。除染されていないのでしょう。歩いているのは私一人。車はそこそこあります。