上野-東京間に建設中の東北縦貫線工事を見てきました。

●秋葉原

長い間引き上げ線だった線路は撤去されました。元々は東京へとレールは繋がっていたのですが、東海道新幹線のホーム増設工事により今の15・14番線ホームが無くなったことにより、全ての高崎・東北・常磐方面の列車が上野発着となり、今に至ります。使われなくなった線路の一部は引き上げ線として利用していました。



総武線の下をくぐり抜けた辺りで今まで機能していたガーター橋が持ち上げられています。作り直しではなくそのまま再利用するようにも見えます。この辺りから新幹線上へと続くアプローチが造られています。

神田方面を見ると延長上に東北縦貫線の高架橋が見えます。限られた空間に敷設するため、急勾配(35‰)です。

●神田

ここは新幹線の上を走るようになる予定で、所々橋脚が建築されています。

秋葉原方面を撮影。営業中の新幹線の上を構築していくため、新幹線の走らない時間帯に造るようです。



東京方面を撮影。大型の機材が新幹線上を覆っています。ゆっくりとこちら方面に向かって高架線を構築しているようです。ここより先は既にできあがっているようです。

交通新聞の記事によるとこの高架橋は約260個のパーツに分解して1個ずつつり上げて設置していくのですが、この作業が1日に1個だけ。新幹線が営業していない時間帯で設置していくのでこれが限度なのでしょう。ということは全部組み立てるのに260日(約9ヶ月)費やすことになります。

もう少し間近で撮影。この先は新幹線の上から離れ在来線(京浜東北線・山手線)と同じレベルへと降りて行きます。



その先は首都高速道路に支障が出るため、その手前で降りていきます。逆に中央線は首都高速道路より先から東京駅に向かって上っていきます。