近鉄富田-西藤原を結ぶ三岐鉄道は石灰石を運ぶ鉄道として1931年(昭和6年)に富田-西藤原間が開業しました。今も東藤原にある太平洋セメント藤原工場からセメントを積み、富田でJR関西本線を経由して四日市の先にある太平洋セメント藤原工場 四日市出荷センターまで1日5往復設定されています。

JR関西本線の富田駅。無人駅です。奥にDF200-220が待機中。

奥が三岐鉄道富田駅です。か細い跨線橋がありますが、以前は富田駅から旅客列車も走っていたのですが、1970年(昭和45年)に近鉄富田駅が開業するとこちら側がメインとなり、1980年(昭和55年)に全て近鉄富田発着に変わりました。

まだ残っている駅名標。旅客列車は廃止されていますが、貨物列車の運転は残されています。

駅構内の奥は貨物車両が停車しています。左奥はホキ1000形。炭酸カルシウム専用ホッパ車。右側はタキ1900形でセメント専用車。何れも太平洋セメント私有貨車です。

しばらくして東藤原からED45の重連に牽引されたタキ1900形16両がやってきました。かつてセメント列車は西武鉄道や樽見鉄道でも見られたのですが、今やセメント列車はここだけとなってしまいました。(秩父鉄道や西濃鉄道は石灰石輸送列車)

到着後すぐさま機関車は切り離され奥(四日市方面)に進みます。

ポイントが切り替えられ隣の線路へ移動します。

入れ替わりにDD200が出発していきます。

タキ1900と連結されます。この先四日市の先にある授受線まで牽引します。

跨線橋から三岐鉄道富田駅を撮影。

踏切から先ほどのセメント列車を撮影。見送ると近鉄富田からの列車の接続が厳しくなるのでここで撤収します。