岳南鉄道では5月8日に夜行列車の臨時列車を設定したツアーが実施されました。吉原-岳南江尾を結ぶ短い路線ですが、吉原を23:50に出発し、岳南江尾間を2往復。最終的には吉原5:00に到着。
人数を絞っての臨時列車で、聞くところによるとわずか5分で完売したとのことです。参加人数は20数名。

集合場所の岳南電車の吉原駅。22:30より受付開始。JR吉原とは連絡跨線橋で結ばれていますが、岳南電車の最終電車は21:39なのでこの時間以降は締め切られており、一旦JRの改札を出てから外を回って来る必要があります。

マスク着用は必須。手指消毒と検温。そして問診票に内容を記載。問題なければその後受付を済ませます。奥に見える9000形が本日運行される列車。既に入線済みです。

抽選券が一緒に配布され、片道一人のみ後方(乗務員室)に入れる権利の抽選が行われます。残念ながら外れてしまいましたが。

元京王5000系(初代)。元は富士急行で活躍していたのを譲渡してもらったようです。ヘッドマークが取り付けられています。投光器は撮影しやすいように設置していて、この先停車駅では投光器を設置します。「快速」は線内では初の種別。

方向幕に入れているのかというとそうではなく、プラスチック板を差し込んでいるようです。コスト上の問題のようです。星座は岳南鉄道の路線図に合わせたもので、★は駅を示します。上手く作り込んでいます。

岳南江尾側のヘッドマークは文字のみ。昔ながらの国鉄スタイルを意識して作成したとのこと。

予め指定された席に座ります。車内はセミクロスシートに改造されており、ドア横のロングシート部はフリースペース。向かい合わせ席はツインシート。そうでない席はシングルシートと分けられています。なので相席は無いです。座席数の関係で20数人という規模なのでしょう。
出発時間になりますが、特急列車の待ち合わせをとアナウンス。吉原出発を23:50にしているのは寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の吉原駅通過時刻に合わせているもので、285系のヘッドライトを目視してから合図を送り出発(既に信号は青の状態)します。

暫くは東海道本線と併走しますが、この間でサンライズ瀬戸・出雲に追い抜かれていきます。タイミングはバッチリですが、撮影は困難。

チケット一式。硬券というのが渋い。フリーキップは今回のツアー後でも利用できるようになっています。そのため、翌日の5/9になっています。乗車券は岳南原田までになっているのは日付が岳南原田で変わるためで、「青春18きっぷ」をイメージしていただければ分かるかと。制作側もその意図をくみ取っているようです。「岳南夜行」の名前は「大垣夜行」を模したのでは思います。

よく見るとこのキップ入れも凝っています。

他配られたのはフリー乗車券(有効期限は5/9から3ヶ月以内1日)と地元富士市のマンホールカード。それと吉原駅グッズコーナー向けの1000円分クーポン券(岳ちゃんクーポン)。行程表。有志で作られた吉原駅通過の貨物(一部)と寝台列車の時刻。