東武20000系列を改造して誕生したアルピコ交通20100形が3月25日にデビューしました。東武鉄道の車両が他の鉄道会社へ譲渡するのは3000系の上毛電鉄以来のことです。
後で紹介しますが、アルピコ交通上高地線は昨年の台風の影響で西松本-渚間に架かる田川橋梁が被災しており、現在松本-渚間はバスによる代行輸送を行っています。

渚駅に進入する20100形。

どちらも中間車両で京王重機で先頭車改造等が行われました。側面から見ると東武20000系の面影が残っています。クハ20102は元モハ24803です。

車内。まだ新車特有(新車ではないのですけど。)の薫りがします。吊革はそのまま流用のようです。シートは柄を変え、等間隔にLCDが設置されています。またプラズマクラスターが吊革上にあります。

ドアの交換はされておらず、化粧板だけ張り替えたようです。

連結部に車椅子・ベビーカー・自転車を置くスペースが設けられています。客室扉は撤去されています。

アルナ工機の下は京王重機の銘板。モハ20101もアルナ工機製ですけど、製造時期が違うからかデザインが異なります。

車体表記は乗務員室側とは異なるタイプです。

中央ドア付近の吊革はそんなに混雑しないためか撤去されていました。

モハ20101。こちらは元モハ25853からの改造車。
ドアエンジンやブレーキ緩解音は東武20000系のままでした。