旧北館林荷扱所観察(2024.6.08) [鉄道(東武)]
8506Fが新たに廃車となりました。元々は東上線で活躍していて、2015年(平成27年)1月に池袋口から撤退してからは本線へと転属しました。これは東上線で活躍する8000系が南栗橋車両管理区に検査入場するため秩父鉄道を経由するのですが、秩父鉄道のATSは東武鉄道と異なっており、自走するには秩父鉄道のATSに対応した車両が必要があったからです。秩父鉄道に乗入れ対応の8000系は8506Fの他、8505F,8510Fがいましたが、8000系の廃車が進むにつれ用途を失い廃車が進み、8506Fのみが細々と活躍していました。
既にクハ8606の姿は無く、解体済みのようです。残るのはこのモハ8506のみ。側面はサビ汁で汚れています。
パンタグラフだけはやけに綺麗です。あまり走っていなかったからでしょうか。
正面から。既に行先指示器は撤去済み。8506Fは1965年(昭和40年)製で、今年で59年と60年近く活躍していたことになります。
1990年(平成2年)に修繕工事を行ったと同時に秩父鉄道ATS対応車となりました。丁度修繕時期と重なったので抜擢されたのでしょう。そのおかげで今日まで長生き出来たともいえます。
既に8000系の牽引も秩父鉄道の電気機関車による牽引に変わっています。…もっとも秩父鉄道の電気機関車もデキ100形の方が古いのですが。
8506Fから取り出されたと思われるシートの山。