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トロバスラストイヤー [鉄道(乗り鉄)]

立山黒部アルペンルートの扇沢-黒部ダム間は関西電力によるトロリーバスが走っています。今年でこのトロリーバスが廃止され、来年からは電気式バスとして運転を開始します。
都心からですとやはり中央本線・大糸線経由で信濃大町まで行き、そこからバスを利用するのですが、今回は夜行快速「ムーンライト信州」を利用しました。
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189系も今や長野にいるこの1編成だけとなってしまいました。多くは登山客が占めています。この日は中央線の車両点検などで発車が20分ほど遅れました。大月までは先行の快速電車の後ろを走るためなかなか速度が上がりません。一眠りして松本で半分くらいが下車。大糸線へと入り小さな駅を飛ばし、信濃大町にはほぼ定時に到着。
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信濃大町に到着。多くの人がここでも下車。車内にいるのはごく僅かです。
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扇沢までの往復乗車券を購入して並びます。観光バス2台で扇沢へ。
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信濃大町駅からおよそ40分で扇沢に到着。夜は明けました。切符を買う列が伸びていきます。始発の6:30の便が券面に指定されており、これに乗ります。
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こちらがトロリーバス。略して「トロバス」。今回のお目当ての車両です。架空線から電気を取り込み、モーターを動かして走ります。「バス」と言いますが、れっきとした鉄道の仲間です。300型といい、開業してから3代目のトロリーバス。今のバスは1993年から運転を開始。
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道路の上に架線が張られているのを見ると鉄道なんだなとわかります。昔は東京や横浜などでも走っていたようですけど、今はここと立山貫光の大観峰-室堂だけとなっています。
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扇沢駅を出ると裏手に回り山を登り、すぐにトンネルへと入ります。このトンネルは関電トンネルといい、1958年(昭和33年)2月に開通。黒部ダムと黒部川第四水力発電所を建設するために掘削されました。
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トンネルを掘削していく中で、破砕帯と呼ばれる場所にぶつかり、毎秒660リットルもの水と土砂が流れ込み工事は中断。80m掘削するのに7ヶ月を要しました。のちに「黒部の太陽」として1968年(昭和43年)に映画化されました。
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今でも水は流れ込んでいます。

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