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碓氷峠廃線ウォーク(後編) [鉄道(廃線跡)]

続きです。
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第4トンネル内から横川方面を撮影。トンネルの先に短い第3トンネルがあり、その先が熊ノ平です。こうしてみると急勾配だというのがわかります。この辺りまで下ってくるとちょっと蒸し暑くなってきました。標高のせいもありますが、朝曇り空だったのに日が差してきました。
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右隣には下り線が並行してあります。
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第4トンネル出口には35.5キロポストがあります。第4トンネルは137.5m。
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全長113.6mと短い第3トンネルを抜けると熊ノ平の構内にやってきます。横川-軽井沢間では唯一の平坦区間。先頭集団にいる辺りから奥は一般の人でも通れる場所ですが、手前の草むらまでは立ち入り禁止区域です。
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こちらは軽井沢方面を撮影。左側から下り突っ込みトンネル。下り第4トンネル。上り第3トンネル。アプト時代は上下列車の交換を行っていましたが、距離が短いため行き止まりのトンネルを造り距離を稼いでいました。上り第3トンネルは上り列車の突っ込みトンネルだったのを改修して貫通化して今に至ります。
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通常は入れない下り突っ込みトンネルにも入ってみました。レンガ造りのまま残されています。
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新線切換後は鉄道線としては使用されなくなりましたが、保線用の車が入れるよう改修工事を行い、国道18号線へ出られるようになっています。道路には出られないのでここで折り返しますが、新たに延長した箇所はコンクリート製となっています。
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ここで昼食。参加者にはおぎのやの釜飯が配られました。飲み物は各自事前に購入しておく必要があります。飲み物のサービスくらいはあってもとは思うのですけど。この日のために仮設トイレが設けられていました。
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1時間ほど休憩の後再び峠の湯を目指して歩きます。熊ノ平は以前は駅があったのですが、廃止され、ホームの上には変電所が造られました。当然ながら今は機能しておらず廃墟です。
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熊ノ平からは旧線を利用した遊歩道「アプトの道」が整備されています。が、廃線ツアーは新線の廃線跡を辿ります。
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左側が上り第2トンネルで、正面が下り第2トンネル。上り第2トンネルへと入ります。
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第2トンネルは軽井沢型は複線構造になっています。新線開業時は単線として営業していたため、ここで上下線の列車交換を行っていました。有効長を延ばすため、複線で造られています。
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なのでしばらく進むと単線構造のトンネルになります。
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比較的長いトンネルはコンクリート道床の構造のようです。
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第2トンネルを抜けると新碓氷川橋梁です。一番のビュースポットです。
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南側を見ると下り線の新碓氷川橋梁で、更に奥に目を向けると旧線のめがね橋(碓氷第3橋梁)が見えます。(矢印で印をしてみました。)
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しばらくの休憩のあと第1トンネルに進みます。2番目に長く、1218mあります。
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こちらのトンネルも大半はコンクリート道床。
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このトンネルの横川側出口付近では1975年(昭和50年)10月28日、軽井沢からの回送として走行していたEF63-5+EF63-9+EF62-12+EF62-35の4両編成が脱線転覆を起こしました。幸い死者は出ませんでしたがそのときに出来た傷跡が今も残っています。機関車はそのとき全て廃車され、EF63については代替えとして24,25号機が製造されました。ちなみにの2両は解体を免れ碓氷鉄道文化むらで動態保存されています。
ようやく長いトンネルから出られると思いきや突然のにわか雨。しばらく雨が止むのを待ちます。20分ほどして小康状態となり出発します。
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横川口トンネル出口。額縁があるのはここと、第11トンネルの軽井沢口のみ。当時の国鉄鉄道総裁 十河信二氏の直筆。
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地上部は自然にかえっています。よく見ると木が線路脇から生えており歩けるよう伐採した跡がチラホラとみえました。右側には下り線の架線柱が見えます。
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いかにも廃線といった雰囲気です。
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霧積温泉へと向かう道路を跨いだ辺りで作業用の道を歩き、下り線へと移動します。この先横川方面へは草が刈られていないので実質ここが終点です。峠の湯からは上り線は「アプトの道」として、下り線はトロッコ列車の走る線路としてそれぞれ整備されています。
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折角だからということでその終点まで案内して貰い、先ほどの架道橋まで戻ります。
記念撮影をした跡自由解散となります。この先「アプトの道」を歩いて横川まで行く人(ガイドさん付き)。トロッコ列車に乗る人。峠の湯に行く人とに別れます。私は峠の湯で温泉に浸かり、軽く一杯引っかけてくつろいでいました。
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実はもう一つ目的があって、ヒルが服の中に入っていないか確認するためです。靴の中に潜り込んで靴下が赤く染まるということを聞いたことがありましたので。(実は昼食時ヤッケの中にへばり付いてました。脱いでなかったらどうなっていたことやら・・・。)もし吸われて血が出てたら衛生上施設に入れなかったでしょうな・・・。
※2019.8.03 一部訂正
<関連ブログ>
2019/07/30 碓氷峠廃線ウォーク(前編)


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タグ:碓氷峠
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hanamura

ヒルやヘビは上から降って来るから、木や草の茂った道や沢を歩くのは気を付ける。若い頃に教わった事を思い出しました。廃線の鉄橋、トンネルでの雨宿り、良い風情を拝見いたしました。
by hanamura (2019-08-01 06:48) 

nakka

こんにちは。hanamuraさん。

ガイドさんも言っていましたが、ヒルは隙を突いてくるようです。足下ばかり注意していてもダメですね・・・。
機会があれば下り線の廃線ツアーにも参加したいと思います。
by nakka (2019-08-03 09:14) 

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