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富士急行の旅 [鉄道(富士急行)]

189系の撮影がてら富士急行を利用することにしました。実は富士急行に乗ること自体今回が初めてです。まずはお得な切符として今期間限定販売の「吉田のうどんきっぷ」というのに興味を引きました。
2日間乗り降り自由で特急利用ならば自由席ならOK。さらにうどん引換券が付いており、指定したお店の指定したメニューならば引換券で食べることができるというすごいお得な切符です。
1月6日から4月1日までの販売で、大人2,700円。子供1,700円。
ご参考に大月-河口湖間の往復運賃は2,280円。なので特急を使わないと元が取れません。
通年販売の「富士急特急フリーきっぷ」は同じく特急自由席にも乗車できる2日間有効のフリーきっぷですが、こちらは大人2,600円。子供1,300円です。

まずは「富士山ビュー特急」8500系に乗車します。元JR東海の371系を改造したもので2016年に登場。3両編成中河口湖側先頭車両が指定席です。

側面の行き先指示器があった場所は塞がれ、固定式のタイプに変わっています。

車内はこんな感じです。トイレも自販機もないので、駅で済ませておきましょう。水戸岡氏デザインでやはり木をふんだんに使用しています。
かなり空席ばかりかと思いきや、発車10分ほど前になると外国人観光客がどっと押し寄せ、おそらく7~8割はそうではないかというほどです。結局座りきれず通路にまで人がという状況でした。通常であれば車内改札を行うようですが、混雑のため省略とのこと。

客室扉の上にある案内表示板には停車駅が流れますが、各駅の標高まで表示してくれます。
大月を出て上大月を通過、トンネルを抜けます。富士急行で唯一のトンネル区間です。

中央リニア新幹線の高架橋が見えてきました。

三つ峠~寿間はこの列車の由来でもある富士山のビュースポット。撮影の名所でもありますが、この日は天気はよくてもご覧の通り。

最急勾配である40‰。勾配もカーブも多くスピードはあまり出ません。

富士山駅で下車。トーマスランド号が丁度行き違いで出発。今となってはこの5000形が富士急オリジナル車両。富士山は残念ながら山頂付近が雲で覆われています。

富士山駅の標高は809m。まずはここで下車して吉田のうどんを食べてみます。ちなみにうどん引換券を利用しなくても料金は変わりません。

今回は「ふじや」の肉うどんを選びました。太麺でやや固め。普通に頼めば400円ちょっとしますのでお得です。

富士山からは6000系で河口湖へ。こちらは元JR東日本205系。最近さらに1編成導入されています。

河口湖駅前にはモ1号が静態保存されています。富士急行の前身である富士山麓鉄道時代に製造された車両で1929年(昭和4年)製。上田丸子電鉄(現・上田電鉄)に譲渡されたのを富士急行創立60周年記念事業で車両を引き取り今に至ります。

河口湖駅。この駅は関東の駅100選に選ばれています。

河口湖からは1000形に乗車。元京王5000系。この編成は当時の京王時代に復元塗装されています。塗装だけでなく車体番号まで復元。この電車で下吉田へと移動。

車内スピーカーも京王時代のものをそのまま利用。

下吉田ではフジサン特急とすれ違います。こちらは元小田急20000形を譲渡した車両で8000系を名乗ります。

この1000形はJR東日本から譲渡された205系改め6000系に置き換えられてしまうのでしょう。既に数本が廃車になっているようです。

駅に隣接して「ブルートレイントラス」という広場があります。JRから14系客車スハネフ14-20を譲渡してもらい車内は解放されています。入場料として100円が必要ですが、「吉田のうどんきっぷ」があればタダです。

車体表記に南シナ。国鉄時代の東京南鉄道管理局品川運転所の所属。その後田町車両センターとなり、今は消滅。跡地は新駅を建設中。

寝台特急「富士」が日豊本線経由で西鹿児島(現・鹿児島中央)まで運転していたのは国鉄時代の1980年(昭和55年)10月まで。その後宮崎・南宮崎(1990年)・大分(1997年)と行き先が変わりました。国鉄時代は24系25形が使用されていましたが、寝台特急の集約化で晩年はこの14系を使用していました。富士急行と「富士」つながりなのでしょうね。「富士」というとどうしても24系25形のイメージが離れられません。

165系は頭部だけの保存。元2000系かと思ったのですが、ライトが昔のままですね。

さて寝台車は寝そべることもできます。ハシゴも利用できるので上段での利用も可能です。

冷水機と両サイドに和式トイレ。利用はできないので見るだけです。

洗面台。コックはひねっている間だけ水またはお湯が出る仕組みなのですが、上手く使いこなせませんでした。

JR165系を改造したパノラマエクスプレス。これを譲渡して初代フジサン特急2000形として2016年まで使用されていました。1両だけ保存。中には入れません。

貨車は外から眺めるだけです。こちらは誰でも敷地外から見ることができます。
※2018.2.07 一部訂正・追記


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TOMO

吉田のうどんきっぷ、うまく活用すれば、すごくお得なきっぷですね。

下吉田に保存されている、先頭部だけの169系は、富士急行に部品取りとして譲渡された、元三鷹電車区の169系の名残で、2000系引退まで、クモハ169だけが富士山の車庫に置かれていました。その車両の先頭部だけを残しているのですね。
by TOMO (2018-02-07 12:12) 

nakka

こんにちは。TOMOさん。

うどんきっぷは大月駅に行って初めて知りました。これとは別にフリーきっぷの販売は知っていたのですけど。大盛頼むときは引換券+大盛料金でOKです。

下吉田に保存されている169系は部品取り用でしたか。1両丸ごとは問題あったのでしょうかね。
by nakka (2018-02-07 23:11) 

荘 啓煌

富士急行線に元京王線の車両が走っていたと走りませんでした。
結構いい勉強になった
by 荘 啓煌 (2023-01-17 15:02) 

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