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大日影トンネル遊歩道 [鉄道(廃線跡)]

中央本線の甲斐大和~勝沼ぶどう郷間にある大日影(おおひかげ)トンネル遊歩道に出かけてきました。
 このトンネルは1903年(明治36年)に開通し、その後複線化により1968年(昭和43年)にこのトンネルに並行して新大日影トンネルが完成し大日影トンネルは下り専用として利用され、1997年(平成9年)に新大日影第2トンネルと新深沢第2トンネルが完成し、このトンネルは深沢トンネルと共に廃止されました。

使われなくなったトンネルを2005年(平成17年)にJR東日本から勝沼町(現:甲州市)に無償譲渡され、2007年(平成19年)3月に遊歩道化の整備の完成、2007年8月29日にオープンしたようです。
勝沼ぶどう郷駅を出て線路伝いに進むと公園があり、電気機関車EF64 18号機が保存されています。

この機関車は1966年(昭和44年)製で2006年(平成18年)まで活躍していたものをJR貨物から譲り受けたものです。
この公園は以前スイッチバックとしてホームがあったらしいです。

公園のはずれに見える橋台の跡。スイッチバックの名残で川を渡った辺りまでレールがあったのでしょう。

このはずれにある狭い階段を登っていくと下記の場所に出てきます。

↑右が大日影トンネル。左は新大日影第二トンネル(現在の下り線)
トンネルは9:00~15:00の間だけ通ることが出来、入場は無料。全長1367.8mのトンネルを行って帰ってくるだけのコースです。

トンネル内はレールがそのままの状態で残されていました。さすがに架線は取り外されていましたが。
レールの両サイドは舗装されています。トンネル内はヒンヤリしていて心地いいです。レールの上を歩いても構いません。

キロポスト(110と109.5があります。)と勾配標もそのまま設置。

トンネル内部は湧水用の水路がレール内に設けられてます。現在でも天井から水滴が落ちてきたり、壁から水がしみ出ていたりとしていました。また、1931年(昭和6年)に電化されるまでは蒸気機関車も走り抜けたのでトンネルの至る所に煤が付着しています。

トンネル内には保線作業員のための待避場所がそのままの設備として残されており、中央本線の歴史など説明された看板が掲げられていたり、大北待避場所にはベンチが置かれていました。

トンネル出口は鉄橋があり、その先は深沢トンネルとなっていますが、この深沢トンネルは現在トンネルワインカーヴとして使用されていて、ワインの貯蔵庫として利用されています。画像にある建物(勝沼トンネルカーヴ案内所)にいけばトンネル内を案内してくれるそうです。
車で来る場合はこちらのほうがよろしいでしょう。停める場所はそんなにないのですけど。

トンネルを出て車道に出ると中央本線の下り線が見えます。新深沢第二トンネルで、この後ろ側が新大日影第二トンネルです。

青年の歩くスピードで大体20~30分かかりますので、往復でおよそ40分~1時間くらいです。
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